有識者によるiDeCoのコラム

第7回
iDeCoをはじめる手続き解説

iDeCoに関心があっても、初めての加入手続きには不安や疑問があるでしょう。新たにiDeCoをはじめる手続きについて、順を追ってみていきましょう。 なお、iDeCoは、基本、20歳から60歳までの人なら誰でも加入することができますが、国民年金の保険料を免除されている場合や、iDeCoへの同時加入を認めていない勤め先で、企業型確定拠出年金に加入している場合等は、iDeCoには加入できませんので注意してください。(会社員の人は、勤務先に企業年金の状況を確認するのが良いでしょう。)

1.資料請求をする

まずは、iDeCoに加入するために、運営管理機関に資料請求をします。運営管理機関というと難しく感じるかもしれませんが、iDeCoの運営管理業務を実施する金融機関等のことです。金融機関というと銀行や信用金庫などを思い出しますが、それだけでなく証券会社や生命保険会社、損害保険会社など選択肢が多くあります。iDeCoの口座は、一人1つだけです。その運営管理機関で60歳までの長い期間、掛金を積み立て、運用していきます。どの運営管理機関にするか迷ったら、まずはiDeCo公式サイトの「運営管理機関一覧」で確認してみましょう。

運営管理機関を選ぶポイントは、以下の3つです。不安があれば、運営管理機関のコールセンター等で詳しい説明を受けてから申し込みをしましょう。

  1. (1) 自分が運用したい商品があるか

    運営管理機関によって、iDeCoで運用する商品の種類や数が異なります。投資信託の商品だけでなく元本確保の定期預金や保険商品もあります。
  2. (2) サービスが自分に合っているか

    サービスとは、運営管理機関のホームページやコールセンター、窓口相談があるかなどです。ホームページが分かりやすく、ご自分の知りたい情報が調べられれば、それで良いかもしれませんが、問い合わせが必要な場合もあるでしょう。その際、働いている人であれば土曜日や日曜日に営業していたり、営業時間が長いと相談がしやすくなります。また、窓口での相談を希望する人もいるでしょう。サービスに何を重視するかは、それぞれですので、ご自分に合った運営管理機関を選びましょう。
  3. (3) 手数料はどのくらいか

    iDeCoには、手数料がかかります。運営管理機関に支払う手数料は、運営管理機関ごとに金額が違いますので、確認しましょう。(なお、運営管理機関の手数料以外にも、iDeCoの実施主体の国民年金基金連合会に支払う初回の手続きや掛金引落しにかかる手数料、事務委託先金融機関に支払う口座管理手数料があります。また、運用商品には、信託報酬などの手数料が引かれるものがあります。)

以上のポイントを押さえて、ご自分が納得する運営管理機関を選びましょう。

2.加入申出の書類を作成し、運営管理機関(受付金融機関)に送付する

加入申出の書類は、ホームページから入力して印刷・郵送したり、資料請求を行った際に運営管理機関から送付された申出書(事前に氏名等印字がされているもの)を確認して返送したりするものがあります。運営管理機関により異なりますので、ご確認ください。*

  1. (1) 加入申出書

    「加入申出書」の作成が必要となりますが、その記入(入力)に当たり、基礎年金番号が必要となります。基礎年金番号は、年金手帳や基礎年金番号通知書などで確認することができます。 また、iDeCoの掛金をご自分の銀行等口座から振替にする場合は、「預金口座振替依頼書」を作成します。口座情報等の記入や金融機関届出印の押印が必要です。(金融機関によっては、押印が不要の場合もあります。また会社員等で、掛金の納付方法を「事業主払込」と選択している場合は、事業主にご確認ください。)

    加入申出書の記入例はこちら
  2. (2) 会社員、公務員等の方は「事業主証明書」も必要

    会社員、公務員等の方は「加入申出書」に加えて「事業主証明書」が必要です。(会社員と公務員や私立学校教職員で様式が異なります。)ご自分で事業主証明書に必要事項を記入した後、勤務先(多くは、給与や年金を担当している部署)に提出します。勤務先から戻ってきた「事業主証明書」と「加入申出書」、「預金口座振替依頼書」等を合わせて運営管理機関(受付金融機関)に提出します。事業主証明書が必要な理由は、勤務先での企業年金の実施状況によりiDeCoの掛金限度額が決まる仕組みとなっているためです。

3.加入確認の書類が届く!

加入申出の書類を送付後、翌月(又は翌々月)の15日頃に、iDeCoの実施主体の国民年金基金連合会から「加入確認通知書」が届きます。なお、書類に不備があれば、それ以上時間がかかることがあります。

また、加入者の記録管理等を行う記録関連運営管理機関からは、「口座開設」の書類が届いて、積み立てが開始されることとなります。こちらの書類も確認しましょう。

以上のような、iDeCoの手続きを流れで理解しておくと、安心して手続きを進められます。まずは気になった運営管理機関に、いくつか資料請求して比較をすることからはじめるとよいでしょう。

解説

* 2021年1月より、一部の運営管理機関では、加入手続きをオンラインでも行うことができるようになりました。オンライン手続きの可否については、運営管理機関にお問い合わせください。
※ 当コラムに掲載されている内容は、2019年12月現在のものであり、今後の制度改正等により内容に齟齬が生じることがあります。
※ 当コラムは、執筆者の個人的な見解にもとづいて書かれたものであり、国民年金基金連合会としての見解を示すものではありません。
※ 当コラム中のいかなる内容も将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。
※ 当コラムに掲載されている内容(情報、画像、デザインなど)の著作権は、原則としてすべて当連合会に帰属します。したがって、当連合会の許諾を得ることなく使用(複製、転用、転載、改変、修正など)することを禁止します。

佐々木 裕子 先生
講師
佐々木 裕子先生

PROFILE

一般社団法人 企業年金・個人年金教育者協会(DCTA) 理事
延べ1万人の公的年金相談で培った経験から、企業や金融機関などで年金セミナーや研修の講師を多数務めている。
株式会社TIMコンサルティング マネージャー。特定社会保険労務士、1級DC(企業年金総合)プランナー、キャリアコンサルタント(国家資格)、産業カウンセラー、日本年金学会会員

著書:中央経済社「社労士さんに聞いた年金と老後とお金の話」(共著)

iDeCoのことをもっと知りたくなった方はこちら

  • 自分がiDeCoに
    加入できるか知りたい!

    iDeCoカンタン加入診断
  • 難しそうなので
    アニメ・
    マンガで学びたい!

    マンガアニメで分かるiDeCo
  • みんなの?が知りたい!

    よくあるご質問
  • 自分の年収から
    シミュ
    レーションしてみよう!

    かんたん税制優遇シミュレーション
  • iDeCoを取扱っている
    金融機関を調べよう!

    運営管理機関一覧
TOP
Top